대순사상에 있어서 종교다원주의 패러다임의 가능성에 대한 연구
Received: Oct 31, 2014; Accepted: Dec 29, 2014
Published Online: Jun 01, 2017
ABSTRACT
この論文は、これまで主にキリスト教神学を中心にして展開されてきた宗教多元主義をめぐる議論を批判的に考察し、真の諸宗教対話に基づく宗教多元主義の新しいパラダイムを模索したものである。周知の通り、キリスト教においては、バチカン第二公会議の『非キリスト教についての教会の態度』(Nostra Aetate)が宣言された以来、諸宗教についての対話的ㆍ開放的理解を目指してきた。こうした意味で、『非キリスト教についての教会の態度』がもたらした画期的意義は、十分認められるべきである。しかしながら、その宣言が含んでいる神学的パラダイムについても、また、キリスト教中心的な諸宗教対話については、多くの批判が寄せられているのも事実であろう。というのは、宗教多元主義が本来の意味で議論されるためには、諸々の宗教自らが諸宗教についての理解を積極的に表明しなければならないからである。
この論文は、上記のような歴史的ㆍ宗教的問題意識に着目して、韓国の新宗教としての大巡思想の諸宗教観について検討し、その思想が昨今の宗教多元主義をめぐる議論に積極的に貢献できるかについて論じたものである。大巡思想は、旧韓末という歴史的ㆍ社会的ㆍ宗教的文脈の中で生まれた宗教として、現代社会においても、人々の宗教的ニーズに応えられる宗教思想を露呈していると思われる。とりわけ、大巡思想が宗教的理念として教える「解冤相生」の概念や、歴史を「天尊時代」から「地德時代」を経て「人尊時代」への動きとして解く歴史観は、新たに注目される必要がある。なぜならば、諸方面における葛藤や対立の解決を課題としている現代社会においてこそ、多元化された生き方や考え方を切実に要求するからである。さらに、こうした大巡思想の「解冤相生」の教えは、宗教多元主義のための新しいパラダイムを提供する可能性をもつと同時に、韓国の伝統的な宗教理解として言われる「宗教の円融」という思想にも、新たな解釈の道を与えていると思われる。